2019/06/26 22:07
私達が住んでいる栃木県矢板市。
昔はこの辺でも、原木椎茸農家さんが
沢山いて、20軒程はあったようです。
山から木を切り出し、駒入れして
山で管理して、春と秋収穫し、
干し椎茸を作って卸売する。
そんな農家さんが多かったようです。
平成に入って、菌床の技術が躍進し
この辺りでも原木から菌床椎茸に
切り替える農家さんが増えました。
それでも原発事故前までは、まだ4軒の
原木生産者がいましたが、事故を堺に
たったの2軒となってしまいました。
その2軒のうち、1軒もご高齢なので
あまり考えたくないですが、
きっといつかは我が家だけになってしまいます。
新規で生産者が参入しにくい状況もあり
時々、このままいくと伝統工芸のように
なってしまうのでは?!と危機感を覚えます。
全国的にも、この流れは同じであり、
10年後、20年後には本当に厳しい状況になると思われます。
自然淘汰と言えば、きっとそうでしょうし、
時代の流れは受け止めつつも、
縁あってこの仕事をしている以上は、
原木しいたけの良さを
美味しさを
生産の楽しみを
苦労を
正直に自分の言葉で伝えていきたいなと
思っています。